コカコーラの好きなキリン

ライブレポや音楽雑記、漫画のことなど。

少女メディア研究

BGM:NUMBER GIRL
少女の詩を書かせたら天下一品な向井のバンド。
オーケンもすごいですけど。
田淵ひさこのギターがジャキジャキしてて最高です。


今年の四月、ネット界でひっそりニュースになった講義がありました。
それは私の通う大学で今年から行われる少女メディア研究というもの。
シラバスには「マンガ、小説、映画、ファッション、BL、やおい、男装、萌え、こっくりさんの文字が。
これらを通して少女性を学んでいく授業のようです。
勿論受講する気満々でした。
2chのまとめブログでも話題になっていましたのでこれは人気が出るぞと身構えていたんですが、オタクな友人達は受講しないとのこと。
理由を聞くと「少女マンガだろ?別に読まねーし。」
そうですかそうですか。
それ言ったら私だって少女マンガは赤ずきんチャチャくらいしか読んだことありません。
どうも向上心(?)のない人達だなぁと思って単身乗り込みました。



すると教室に入りきれず廊下に人が溢れていました。大人気。
でもおかしいです。
どう見ても8割方オタクでない方々。
何が彼等を惹きつけたのか?答えは簡単、この授業出席すれば40点もらえるんです。
単位をもらえるのは60点から。
あと20点テストでちょちょいと取ればいいのです。
しかし授業が始まると同時に先生のきつい一言。
「この授業は1回しか休めません。2回休んだら不可です。出席点欲しさで来た方は帰ってください。」
GJ!



先生の一言で数十人帰ったのですが、それでもまだまだ多いです。
次に先生は映画のワンシーンを見せました。
白人の少女が自殺を図ってなんとか一命を取りとめるシーン。
少女は病院のベッドの上で医者に「何故こんなことをしたんだい?」と聞かれ、こう答えます。
「先生は13歳じゃないから分からないわ。」
ここでストップ。
先生「こういうことを研究していきます。これを見て無理だと思った人は帰ってください。
GJ!
さすが少女について研究していくうちに少女への性欲が全くなくなり、知的興味に昇華したと言い張る先生です。
でまぁその後もたくさん人が残ったままガイダンスは進み、結局受講できるかどうかは抽選になりました。




そして私は綺麗サッパリ抽選から漏れましたので第2回からは聴講生で参加しました。
その後最終講義が終わった現在まで、一度も休んでおりません。
なんだかなぁ。


各講義はきゅーぶろぐさんが詳しくまとめているのでそちらをどうぞ。
テスト直前なので7/13現在見れませんが・・・




この授業のおかげでいろいろ勉強になりました。
少女漫画、少年漫画の歴史や相互の影響、有名作品の解説・・・
あすなひろし萩尾望都は実際買って読みました。
印象に残っている講義は、「フィギュアと身体性」の講義です。
モダンダンス部の方が2人来て、実際に踊ったのです。
テクノとかエレクトロな感じの曲に合わせてダイナミックなカクカクダンス。
観た瞬間ぞくぞくしました。
思いっきり高円寺あたりのアングラ臭がしてまして。




それと最終講義の少女漫画の少年漫画への影響も印象に残ってます。
以下内容。
70年代後半〜80年代のラブコメブームは少女漫画の影響で、主にコマ割り、ファッション、心情描写等が挙げられるそうです。
タッチやキャッツアイが代表。
そして80年代後半には「可愛くてちょっとエッチ」なものが受け、萌えの萌芽が見てとれます。
特にああっ女神様は当時としては絵柄がアニメ調で少女漫画っぽいと評されたようです。
90年代に入ってエッチなだけじゃなく、ほのぼのとする、心がきゅんとなるものを求める男性が増加。
この心がきゅんとなるものを女性は可愛いと素直に言うのですが、男性はそれを表す言葉がなかった。
だから作ったのだ、"萌え"というものを。
そして2000年代に入ってあずまんが大王ラブひな苺ましまろよつばと等等商業化された"萌え"が漫画界を席巻しているのです。




とても興味深かったです。
もう残すところテストだけなんですが、私は聴講生なのでテスト用紙だけもらってきます。
本当は受けたいんですけどね。だってもし
問.少女漫画が少年漫画に与えた技術的な影響を具体的な作者、もしくは作品名を挙げて説明しなさい。
なんて問題があったら久米田康治の4段ぶち抜きって答えたいじゃないですか!


○×問題らしいのであり得ませんけどー。