コカコーラの好きなキリン

ライブレポや音楽雑記、漫画のことなど。

コンビニDMZ2巻、真琴グッドバイ、ふらふろ1巻

・コンビニDMZ2巻/竿尾悟
戦場のど真ん中のDMZ(非武装地帯)にあるコンビニのお話です。
このコンビニには温かい食事、お菓子やジュースに飢えた野郎どもが集まって来ます。
でもそこは戦場の真っただ中なわけでして、入店するにも命がけだったりします。
最近の売れ筋は「ハートマンさんのフルメタルブレッド」
このパン階級別に分かれてまして、兵卒専用〜将軍専用パンがあります。階級が上の方がおいしいという噂です。
そして小隊長専用パンは赤色のメロンパンにツノがついたモノ。

通常の3倍のうまさだそうです。
基本的に一話完結のコメディーなんで気軽に読めておすすめです。
たまに戦場の虚しさみたいなのも描かれているんですがギャグタッチなのでスルーしてしまいがち。


・真琴グッドバイ/高橋葉介
宙出版から続々刊行されている高橋葉介ベストセレクションのうちの一つです。
今作は高橋葉介には珍しくラブコメ
そのせいか初期の中ではポップ目な絵柄です。
酔うと高いところに登ってしまう癖のある真琴、金持ちの息子だがタリラリランで自由な薫、
超堅物だが仕事ができ真面目な正義の三人で織りなすお話です。
お話はどんどんハイペースで進み、さらっと終わります。
作者独特の絵柄、展開にも関わらず、このさらっと感、スピード感は何なのかなと思ってましたら、作者が巻末インタビューでこう語っていました。
「会話だけで読ませて絵は付け足しみたいな感じでやろうと思ってました。会話のスピード感だけには気をつけていた。今のライトノベルみたいな感じにしようと思ってたんでしょうね。男の作家が描くラブコメは、そんなになかった時代でしたから。」
この手法、面白いです。


・ふらふろ 1巻/カネコマサル
アパートの管理人をしてる女の子二人の貧乏ほのぼの生活。
そんな他愛もないけど幸せな日常を描いています。
映画を電気店に観に行ったり、クリスマスケーキがあんまんだったり、二人でチョコパフェを食べる夢を見たり。
でも全然貧相じゃなく、むしろ精神的にすごい豊かなんじゃないかなぁって思えます。

そして私が一番気に入ったシーンがこれ。


これこそが初期衝動!
彼女達は白米が食べたいんだよ!焼肉焼きたいんだよ!
もうそうめん生活とはおさらばしたいんだよ!
まさかほのぼの漫画で音楽的に感動するとは思いませんでした。
他にも軽トラの後ろで歌ってるシーンとか古着屋の店長とかも好きです。
素晴らしい。
こちらに素晴らしいレビューが。
たまごまごごはん 貧乏を乗り切るたった2つの方法。「ふら・ふろ」