ヒキガエル喰い
BGM:ニューエストモデル
ソウルフラワーユニオンの前進。こっちの方が好きかも。
今日は根岸森林公園に行ってきました。超広い芝生の広場があって、風もあって気持ちよかったです。元競馬場らしいですね。
さて、それとは関係なく、久しぶりに最悪な仕事の歴史です。
時はスチュアート朝、17世紀くらいのイギリス。
ヒキガエル喰いの仕事はそれは簡単、ただ道端でヒキガエルを喰うことでした。
日本ではカエルを食べる文化はあまり浸透していませんが、中国などでは普通に食べます。ヒキガエルを食べることのどこが最悪なのかというと、毒を持っているのです。
触るだけでもけっこうな痛みが生じるらしい毒を、体内に入れるのです。
しかも白くてねばねばした毒らしいです。気色悪ぃ。
では何故そんな毒を持つヒキガエルを食べなくてはならないのか。
実はヒキガエル喰いは相方がいて成り立つ職業なのです。その相方は薬売り。
そう、ヒキガエル喰いがヒキガエルを食べ、毒で苦しんでいるのを薬売りが自慢の薬で治療するといういわば実演販売をするシステムになっているのです。
ペストが流行した時代にはこの実演販売が、藁にもすがる思いの市民たちに多少受けたそうです。
ですがまぁ、現在の通信販売広告や、実演販売と同様、当時の人々からも疑いの目を向けられることが絶えなかったようです。
後で吐いて出したんじゃないかとか、巧妙な食べたふりだったとか、そもそもヒキガエルじゃなかったとか、
一拭きでこんなにきれいに(当社比)とか、
これなら僕でも続けられそうだよ、キャシー!とか。
所謂、サギまがいのショービジネスってのが一般の見解みたいです。
おかげで今でも英語におべっか使いという意味で「トードイーター」という言葉が残っているそうです。
それにしても「ご職業は何を?」と聞かれたときに、
「ええまぁ、ちょっとヒキガエルを食す仕事を・・・」とは答えたくないなぁ。
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