×××のゴアちゃん
BGM:ELEPHANT MORNING CALL
かっちょいいけど売れなかったバンド。
ちょっと前にやってた台湾の観光振興CMあるじゃないですか。
やけにキャッチーな「台湾 will touch your heart」って歌の。
これ直訳すると「台湾はあなたの心に触れるでしょう」で、きっと琴線に触れますよ的な感じだと思うんですが、
「Taiwan touched your heart」だとやけに怖くなりますよね。
「台湾はあなたの心に触れました」
いいいいつの間に!
台湾はとんでもないものを触っていきました的な。やり手だな台湾。
また、「Taiwan touches your heart」の場合
「台湾はあなたの心に触れます」(日常的に)
心のドア開かれまくり。
気が休まる暇もないよ!
マジやり手だな、台湾。
ということで台湾のルパンっぷりを認識したところで久しぶりに漫画レビューを。
××のゴアちゃん - G=ヒコロウ
G=ヒコロウという作家はマニアックな雑誌でハイテンションショートギャグやエッセイ漫画を描く人で、
ホットミルクの原稿を5か月連続で落としたという伝説を持つ、知ってる人は知っている、知らない人は一生知らなくていい作家さん。
変態水爆先生として有名な道満清明やOKAMAなんかと仲がいいみたいでよくエッセイで出てきます。
さて、今回の新刊はなんと新作としては7年ぶりの刊行物。
犬マユゲでいこうと並んだよ・・・
内容はというと、とりあえず無茶苦茶にハイテンションなショートギャグ、身内ネタ満載なエッセイ、漫画、ゲームのパロディ満載。
ハイテンションっぷりはこんな感じ。
正直これ普段漫画とか触れてない人が読むとすごく疲れるうえ、特に面白くないと思います。
けど理解できる人が読んだら爆笑必至。
たとえばこんなの。
漫画の展開には全然関係ない使われ方してます。
このように絵で描かれて分かりやすい場合もありますし、よくみるとメールの文末に
「あるるかああん!」なんて書いてあったりします。
エッセイの方でも水爆先生こと道満先生達と遊んだ話なんかが中心になってます。
何にしても道満先生の話題になるし。
正直付き合ってんじゃないのかって思うくらい仲良さそうです。
また、何故かラブロマ(とよ田みのる著)の零さんが「良すぎませんか」というコメント付きで描かれてました。
ヒコロウ先生とは良いお友達になれそうです。
ということで、ちょいとエログロな描写、ネタもあったりでかなり読む人を選ぶ××のゴアちゃん。
最後の方に載っているF田ちゃんの××とカテゴライズされたショートショート作品たちは結構ギャグ抑えめ、メッセージ性もあって万人向けかなぁと思います。
特に「ギドララ」はいい。ヒコロウ先生も書いている通り道満先生っぽいですがとても2ページで綺麗にまとまっていてほんわか童話ちっくです。
そしてミミズク姉さんが可愛い。
ここまで読みづらい読みづらいと書いてきましたが、慣れてしまえば逆にこのノリが癖になってきてしまうので注意が必要です。
実際私は古本屋でみんなはどぅ?メガキューブを買ってしまいました。
そしてこの作品、私のバイト先の書店で社員さんに頼んで13冊ほど入荷したんですが、売り切れました。
「よく調教された客」(社員さん談)が多いので通な人が買っていったみたいですね。
隣に置いてある「よりぬき水爆さん」はまだちょっと売れ残ってるのに。
×××のゴアちゃん (メガストアコミックスシリーズ No. 279)
- 作者: Gヒコロウ
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2010/09/18
- メディア: コミック
- 購入: 11人 クリック: 102回
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よりぬき水爆さん (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
- 作者: 道満晴明
- 出版社/メーカー: ワニマガジン社
- 発売日: 2010/09/01
- メディア: コミック
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