宇宙人ポール - ナードな僕らのための映画

オタクなSF作家とイラストレーターがエイリアンに出会ったら。
そんな映画。

渋谷シネクイントで観てきましたよ、宇宙人ポール。
クイーンのDon't stop me nowをBGMにゾンビと戦う「ショーンオブザデッド」、
憧れのアクション映画さながらの傑作コメディポリス映画「ホットファズ」の主演コンビがまたまたやってくれました。
MI4にも出演のサイモン・ペグに憎めないデブ：ニック・フロスト。
監督がエドガー・ライトではなくなっているのがちょっと残念ですが、脚本はサイモン・ペグ、ニックフロストの二人なのでノリはいつもの通り。

イギリスから遥々アメリカのコミコン(日本で言うコミケ)にやってきたSFオタク二人。
そのままエリア51等エイリアンに縁のある土地を廻ろうとキャンピングカーを借りて旅行に。
だが途中で奇妙な人物を拾ってしまう。
そう、宇宙人・・・その名もポール。

二人は追手達からポールを守りきれるのか・・・

もー、高度なギャグの応酬でニヤニヤしっぱなしでした。
繰り返しギャグがしつこくなく、最初から最後まで使われてるのはさすがです。

この映画やけに観てる間心地よかったんですが、
オタクであることを全くネガティブに描かない。後押ししてくれるんです。
そして、この映画はオタクであるほど面白さが増していくと思います。
サブカル知識ないと分からないネタ多数。

さて、SFオタクな二人にとって、今回の出来事は大好きな対象が目の前に現れるという夢のようなこと。
いろいろあって、ラストは再びコミコン会場。今度は少しオープニングとは違います。ただの客としてではなく・・・
そしてONLY ONESのAnother girl,another planetの音楽にのせて。

音楽による高揚感も相まって、ちょっと泣いちゃいました。

伏線やら小ネタ回収やら素晴らしくて、普通の映画としても面白いと思います。
劇場でも爆笑起こりまくりでしたし。
ただ、何かしら"自分の好きなものへのこだわり"を持ってる人の方がグッとくると思いますよ。

絶対DVD出たらまた観よー！

宇宙人ポール [DVD]

Paul