進め!聖学電脳研究部/平野耕太,僕らのナムコ80'sトリビュートコミック
以下の記事は2011年マンガナツ100用に書かれたものです。
ナツ100タイトルの発表、その他詳細はこちら→漫画ナツ100。 - コカコーラの好きなキリン
12、進め!聖学電脳研究部/平野耕太
HELLSINGで有名なヒラコーのゲーム部(電脳研究部)漫画。
主な登場人物は西新井(主人公)、ヒロイン・綾瀬(空気)、ナム子(おっぱい)、コナ美(おっぱい)、部長(クソゲー大臣)。
HELLSINGに見られるゾクゾクするような台詞回しこそまだありませんが、熱いヒラコー節はしっかりと存在。
ファミ通PSで連載してたのにPSソフトをないがしろにするような毒もあり。
終始巻末おまけ漫画のノリで突っ走ってるのに、ふっと熱くゲーム論、オタク論をさしこんできます。
私が一番心動かされたのがこちら。
巻末の番外編。
電脳研究部の新入部員説明会に多くの新入生がやってくる。
その席で、かつての部長が問う。
Q1:いままでやったゲームの中でナンバーワンは?
Q2:いままでゲームで一番感動した時は?
Q3:ファーミ通のベイングランドストーリーレビューで40点満点でしたヨネ?
新入生たちは口々に
A1:FF7,FF8,FF6・・・
A2:リーフ全部・・・
A3:「レビュー通りだ」「40点満点はさすがにアレ」「買う時の参考になる」・・・
かっけぇぇぇ!!
これ読んでゲームって自由に遊ぶもので、遊ばされるもんじゃないんだなって気が付きました。
自由度の高いゲーム(MOONとか)やるとどうしていいか分からなくなる私はゲーム人生においてちょっと損してきたのかもしれませんね。
お使いゲームも楽しいけどさ。
あと頁下にスゴロクという名の一言ネタが載ってるんですが、もう最高。
ヒラコーの短文最高に面白いです。twitterもすごい破壊力。
発行元の新声社が倒産しましたが、角川から復刊してるので比較的入手しやすいと思います。
ゲームネタ、オタクネタ、ヒラコーノリが好きな方は是非!
- 作者: 平野耕太
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: コミック
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71,僕らのナムコ80'sトリビュートコミック
ゲーム好きだったりなんだったりな漫画家達によるナムコゲームのアンソロマンガ。
そのそうそうたるメンツはうめ、押切蓮介、清野とおる、道満清明、雑君保プなど。個人的に好きな久松ゆのみも参加してます。
あ、あと表紙だけヤスダスズヒト。
2ページでもいいから描いてくれよ・・・
気に入ったのは道満清明と雑君保プの2作品。
道満清明は14歳でゲーセンに行った時の話。
今回はのっぺりした自画像。
この方は日記漫画なんかでもころころ自画像変えるのです。
内容はバラデュークをプレイしたよという話。
ゲーム画面は↓
これで興奮とか・・・14歳多感すぎる・・・
ちなみに後にナムカプで出てきたときはこんな感じになったらしいです。
その名もトビ・マスヨ。
これならまぁ・・・
そしてもう1編。雑君保プの「空 バシシ 星」。
渋谷の東急文化会館の屋上ゲームコーナーで暇をつぶしてたらボーイミーツガールなお話。
いつしか二人は一緒にゲームをプレイする仲に。
そして・・・
わずか12ページの作品ですが、しっかりとしたストーリーな上、80年代の空気感が漂ってきてなんとも爽やかです。
短編で「考えさせられる」とか「ハッとした」なんて作品は今までも読んだことありましたが、
単純に「感動」したのはこの作品が初めてかもしれません。せつなすっぱいよぉ。
この作品で重要な部分をしめるリブルラブルの歌。
ラジオが元ネタなので、音源としては残っていないようです。
ニコ動にあったこれであってるんでしょうか?
BGMも素敵。
とりあえず別にナムコ好きでもない私が楽しめたこの漫画、雑君保プのためだけに買ってもいいくらいです!
僕らのナムコ80'sトリビュートコミック (CR COMICS DX)
- 作者: COMIC RUSH編集部・編
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2011/03/07
- メディア: コミック
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