ガレージ10全曲紹介。
参加者が少ないため、全参加者紹介していきたいと思います。
(※参加者の方で当ブログからのリンク、コメント等望まない方がいましたらご連絡ください。)
紹介順は大体の参加順です。
あ、ちなみに私のガレージ10はこちらでどうぞ→rickmer'sガレージナツ10!
・ユキタさん(@nnlhgf5ph5p)
→http://bit.ly/90xcFF (mixi日記)
1,Cant Sell My Soul/GYOGUN REND'S
→R&Bパブロック的ガレージバンド。
多分一番好きなバンド。
ギョガンは好きな曲が多くて、Desperate Rock・Soul Shout・
When The Love Light Starts Shining Through His Eyesなど色々迷ったんですが、
"必死でみんなで歌ってる"感が好きなこの曲にしました。
2,Don't Belive/The Havenot's
→横浜のガレージ番長。
確かガレージにハマるキッカケを作ってくれたバンドだと思います。
この曲の青ちゃんがめちゃくちゃカッコ良くて好きです。
3,カワサキZll 750 ROCK'N'ROLL/Guitar Wolf
→言わずも知れたあの3人組ですね。
初めて聴いたときはかなり衝撃を受けました。
「だ、ベイベーだベイベー!」と言い放つとこが、すごい好きです(笑)
4,Get Me Back/Teengenerate
→こちらも世界的に有名なガレージパンクバンド。
ガレージパンクと言ったらティンジェネっしょ!
Get Me Backはそんなティンジェネの曲の中でも一番好きな曲。
5,Teenage Letter/THEEE BAT
→女性Vo・トラッシュ系ガレージ・パンク・トリオ。
これはTSUNAMIのコンピにも収録された曲です。
初期衝動に溢れててめちゃくちゃカッコいいです。
THEEE BATにはつねに片思いしてる気がします。
6,ウイスキーロック/six
→女性Vo・歌謡的ガレージバンド。
こちらもTSUNAMIのコンピに収録された曲。
sixもよく聴くので好きな曲は多いんですが、一番ガレージっぽいような気がするこの曲で。
7,Alternative Mainstream/THE GIMMIES
→デトロイト〜OZ系R&Rバンド。
激しい演奏にも負けない魅力的でパワフルなVo・ソラさん!
ガレージバンドには重要な要素だと思ってます。
ギミーズで一番好きな曲です。
8,Kissing Cousins/Devil Dogs
→ニューヨークのロックンロール・パンク・バンド。
洋楽のガレージを掘り下げるキッカケを作ってくれたバンド。
休む間を与えないというか、どんどんテンポ良くいってしまうので、のめり込んでしまう曲です。
9,Stay away/THE HEARTATTACKS
→Teengenerate直系のスウェーデンのストックホルムの4人組ガレージ・パンク・バンド。
最近出会ったばかりなのに、すでに自分の中で最強になりつつあります。
この曲は初めて聴いたときかなり衝撃を受けました。
10,I'm Dead/Action Swingers
→ニューヨークのスカム・ダーティーロックンロールパンクバンド。
アルコールの匂いがプンプン匂ってきそうな柄の悪さが持ち味。
それがよく分かるような曲です。
一番乗りで参加してくれたのがユキタさん。某SNSで知り合い、今ではライブ友達。
まだ10代なのにめちゃくちゃガレージ詳しい方です。
ハブノッツの曲どんなんだっけ?と思ったらI hate music starに収録されてるやつでした。
非常にパンク色強いセレクトでわくわくしますね!
ありがとうございましたー。
・MadDad4dtさん(@MadDad4dt)
twitterにて。
1,The Gories - I Think I've Had It
ゴリーズ大好きです。
2,TRASHMEN - Surfin Bird
ガレージサーフに目覚めた一曲です。
3,MAD3 - Jack The Violence
インストのカッコよさを知った一曲です。
4,the devil dogs - strip search
未だに愛聴しています。大好きです。
5,Untamed Youth - Supercharged Steamroller
SOFT HELLのビデオで知りました。西海岸的なサウンドが好きです。
6,The Wailers - Out Of Our Tree
文句なしのカッコよさだと思います。
7,Thee Headcoats - Comanche
初めて観たガレージバンドがこれでした。
8,Boyfriends - 土曜の夜はロックンロール
ギターウルフもカヴァーしている名曲。最高だと思います。
9,Link Wray - Ace of Spades
僕のギターのお手本です。
10, Guitar Wolf - Jet Generation
このバンドがいなかったらガレージ好きになってたかどうか分からないです。
twitterで参加してくださったMadDad4dtさん。
比較的ガレージガレージした選曲と、ガレージとは切っても切れないサーフな選曲でした。
個人的にはUntamed Youth知らなかったんですがかなりぐっときました。PVのショボさも含めて。
ご参加ありがとうございましたー!
・市松人形さん(@ichimatsudoll)
→http://alltheoldpunks.seesaa.net/article/162137143.html
個人的に憧れているパンクサイト・ALL THE OLD PUNKSの管理人さんです。
1.少年ナイフ/Bear Up Bison(がんばれバイソン)
少年ナイフで一番好きな曲。でもこのヴァージョンは新録なので好きではない。
10数年前知人に「少年ナイフは(ニルヴァーナも好きだから)グランジですよね」って言われて、心の中でバカ!とつぶやいた。
2.The5.6.7.8's/SCREAM
個人的に国内ガールズガレージ界ではナンバーワン。
特にOMOのスクリームなしではこの曲は成立しない。
BLACK LISTで鍵盤サポートにOMOが参加したときのこの曲はキョーレツ!
3.THE FEMININE/sweet stout boogie
個人的に国内ガールズガレージ界ではナンバーツー。
全てにおいてThe5678'sに続くバンドはこのバンドしかおらん。
時折見せるセクシーな声はガールズに無くてはならない要素。アルバム早く出らんのかな?
4.sunyell/Huntin'Girl
4曲入りCDしか出てないのが勿体無い!
ガレージとひとくくりにするのはどーなか?
またThe 5678'sとは違った方向で個人的に国内ガールズバンドでは上位に位置する。捨て曲なし。
5.ちぇるしぃ/裸になれ!
1stCDの帯に「あらかじめ的伝説バンド」って確か書かれてあったので購入。
ホントはマグマの男が好きなんだけど、この曲のPVがあるなんて知らなかった!ってことで。
元々はネオGS的バンドやったらしいね。
6.The Stooges/1969
元祖ガレージパンク!国内外問わず色んなバンドがカバーした曲。
バンド名からしてバカ!ガレージにはバカ度も必要やね。
7.Trashmen/Surfin' bird
これもバカの代表曲やね。
イイ大人が「パパパパパパパパッ、ンママーマー」って唄うんだから。
8.Link Wray/Run Chicken Run
これも最初から最後までバカ騒ぎかつ無茶苦茶な曲。
70歳超えてもこんな曲演奏してたLink Wrayは素晴らしすぎ。
9.the mercies/Rock'n'roll darlin'
かわいい。以上。
10.Americo/Long Tall Sally
元クララ・サーカスの西岡由美子さんのバンド。
。
元クララ・サーカスとは思えん。しかも妖艶。どの曲も男性の股間を刺激しまくる
ガールズ多めの選曲。
Stoogesは文では1969、動画は1970となってますがどちらでしょうか?(というより別の曲だと今気がついた)
実は11曲目のセレクトもありますので是非是非市松さんのブログ記事を見てみてください。
ご参加ありがとうございましたー!
・田吾作さん(@sinuhodo77)
→http://vitamine-snhd.jugem.jp/?day=20100909
最近リンクを張らせてもらった死ぬほど飲んでるビタミン剤の管理人さんです。
1. Princess And The Frog / The Jim Jones Revue
「SONICSをバックに従えたLITTLE RICHARD」と称されるイギリスのThe Jim Jones Revue。
とにかくやかましい原始的なサウンドはまさにロックンロールそのもの。
PVもクール!9月にニューアルバムが出るそうで、そっちも楽しみです。
2. City Slang / Sonic's Rendezvous Band
ガレージロックで一番好きな曲はこれ。
Patti Smithの夫でありMC5のギタリスト、Fred Smithが率いたバンドです。
スタジオ音源よりライブ音源のほうがダントツでカッコいい!
3. The Witch / The Fuzztones
さまざまなバンドにカバーされているガレージアンセムですが、ホラー風味にアレンジしたアメリカのFuzztonesのカバーが一番好きです。
4. されたがっている / ゆらゆら帝国
わりとインディーズ時代は見過ごされているんじゃないかしら?
ゆらゆら帝国の中でも特にロマンチックな歌詞が素敵なガレージナンバー。
ほんと坂本さんは詩人だよな。
5. I Don't Need Anyone / The Manikins
大好きなスウェーデンのThe Manikinsの大傑作3rd収録の爽快な曲。
え?メロコアみたい?まあこの機会に他の曲も聴いてみてくださいな。すごいんだぜ、マニキンズ。
6. You're On My Mind / The Birds
ストーンズのロン・ウッド先生がやっていらしたバンド。
世間ではモッズバンドと認識されているようでリンク先の動画でもMod Classicという扱いですが、
金属的なギターによる凶暴なリフはガレージファンでもノックアウトだと思うのです。
7.Won't You Listen / The Outsiders
オランダのガレージバンド。
ファズギターが唸りまくる名曲!映画『爆裂都市』のバトルロッカーズの「セルナンバー8」の元ネタでもありますね。
8.Ugly / The Rip Offs
90年代のアメリカのパンクシーンの表舞台を席巻したのがGREENDAYやThe Offspringだとすれば、地下シーンは彼等でしょう。
ナメきった雰囲気も大好きです。
9.Talk To You (Live) / The Kidnappers
個人的お気に入りバンドであるドイツのThe Kidnappers。
もしかしたら解散してるのかもしれませんが、埋もれるのはちょっともったいない。
プレミアがついているわけではないので中古屋で見かけたら手にとってみてくださいな。
10.Get Me Back / Teengenerate
最後はやっぱりこのバンドでしょう。
ガレージ初体験はTeengenerateでした。今も昔も大好きです。
個人的に私と趣味が近いのに聴いているものが結構違うので参考にさせてもらっています。
今回のセレクトもナイス!
The Jim Jones Revueなんて初めて知りましたが超かっこいいですね!
ご参加ありがとうございましたー!
・白さん(@shirock1986)
→http://yaplog.jp/white_dog_riot/archive/161
Rotten Apple Showcaseのボーカル・白さんが参加してくださいました。
1.ガール・フロム・62/Thee Headcoats
2.サイコ/The Sonics
3.ジャスティン/The Mummies
4.サーチ&デストロイ/The Stooges
5.アフロガール・ゴー・ア・ゴー/LULU'S MARBLE
6.ロマンチック/毛皮のマリーズ
7.ロザリン/The Fadeaways
8.ズベ公 S.O.S/VIVIAN BOYS
9.環七フィーバー/ギターウルフ
10.UFOMEN/ザ・シャロウズ
やはり現在東京で活動してるガレージバンドが特徴なセレクトですね。
私もそうですがガレージってライブで好きになっちゃいますもん。
ご参加ありがとうございましたー!
・mojo_nobuさん(@mojo_nobu)
→http://blog.livedoor.jp/mojo_nobu/archives/1259940.html(前半)
→http://blog.livedoor.jp/mojo_nobu/archives/1260870.html(後半)
ブログで発表してくださったmojo_nobuさん。
1. Let's Build A Home / The White Stripes
アメリカのバンド、ホワイトストライプス。
できるだけyoutubeの動画を張りたいけどいきなり埋め込み無効なのでニコニコからです。
後半はえらいことになってますなー久しぶりに見たけどやっぱりかっこいい。
有名なのは4thのElephantだけど、その頃には既に売れてたしガレージとは違うかなと思ってこちらにしました。
でもこのバンド、たしかいまだに自宅で録音してた気がするw
2. F___in With My Head / BECK
アメリカのシンガーソングライター、ベック。
今や大御所の位置にいる感じがしますが、デビューアルバムはやさぐれまくってて最高です。
これも宅録だったと思う。
3. White Light/White Heat / The Velvet Underground
こちらもアメリカ、ヴェルベッツって呼ばれてますね。
やべえ、アメリカばかりだ。1stのwaitin for the manも好きだけど、なんとなくこれがツボにきたので
4. Hoist That Rag / Tom Waits
アメリカのトム・ウエイツ。はいはい、アメリカアメリカ!
トム・ウエイツといえば場末のバーでダミ声で弾き語ってて飲んだくれてて…
みたいなイメージが未だに定着してる気がするんですが、実際のところは年を取るにつれアバンギャルドになっていく、プログレッシブおじいちゃんなのです。この曲が収録されているアルバムReal Goneはガレージじゃなく、たしか自宅の浴室録音だったはず。Marc Ribot先生のギターソロがヤバイ!
5. I Don't Sleep, I Drink Coffee Instead / Brenda Kahn
アメリカのシンガーソングライター、ブレンダ・カーン。次は日本のバンド紹介するから!
ガレージロックかどうか微妙かも?でもこの勢いとエネルギーはガレージだろ、と思って書きました。
6. Still For Your Love / Rumania Montevideo
日本のバンド、Rumania Montevideo。この曲はアニメ「名探偵コナン」の主題歌だったので聴いたことのある方は多いかと思います。
いくつかテレビにも出演していて、まさかの女性ドラムボーカルに強いインパクトを受けた方は少なくないでしょう。
自分もそのイメージが強く、曲の印象は特に無く最近まで過ごしていたのですが、
今年の正月に実家で名探偵コナンの主題歌集みたいなアルバムを聞いた際、この曲の轟音イントロが流れ「なんだこの曲は!?」と驚き、
最期まで通して聞いてそのぶっきらぼうさ、理屈抜きの曲の持つ力に圧倒されました。
この曲がガレージソングかと聞かれると自信を持って「そうだ」とは言えませんが、他の曲、
特にインディーズ時代から1st album「rumania mania」までの曲は、「なにかおかしなことをやってやろう、ぶちかましてやろう」という気概に溢れていて
間違いなくガレージもしくはオルタナ。それをもっと多くの人に知ってもらいたいと思って選びました。
7. automatic fru. / friction
日本の80年代のロックバンド、Friction。80年代のアングラロックって本当にかっこいい。知られていないだけで、今でもこういうバンドはきっといるんだろうけど、今だと音がどうしても良くなっちゃうしね。「あえて」悪い音ってのはあるけど、この頃はそれがリアルでめちゃくちゃに生々しい。うーん、最高。ロッカーズ、また見たくなってきた。
8. Summertime Blues / Blue Cheer
アメリカのブルースロックバンド、Blue Cheer。自分にとってはガレージロックといえばBlue Cheerなのです。なんか趣旨からずれてきたからここで真っ当なチョイスにしようと思います。3年前のBECKの日本ツアーで開演前BGMとして流れていて、mixiなどを見ているとどうやらそれはBlue Cheerというバンドらしい、という流れで。この後、一時期Sonicsやらも聞いてた。Sonicsはmoneyのカバーが良いね!
9. Subterranean Homesick Blues / Bob Dylan
またズレて来たかな…アメリカ、Bob Dylan。この曲のぶっきらぼうな感じ、録音場所がガレージかどうかはわかりませんが、勢い、心意気は間違いなくガレージソング。フォークソングのファンを振り切って、それこそ文字通り裏切ってのロックへの転換。この若さあふれるパフォーマンスはロックでありガレージなんだよ!(強引)
10. That's Alright / Elvis Presley
アメリカのエルビス・プレスリー。ロックを作り出したとされるプレスリーのデビューシングル曲。Wikipediaによると「行方不明の歌手の代理としてプレスリーを呼び、その収録時における休憩時間の即興演奏(ドラムが無かったのでベースのスラップで補った)を録音したもの」らしい。若い才能がはじける、最高にガレージなエピソードだと思わんかね。…いや実際この曲の持つエネルギーは半端ないと思いますよ。
所謂ガレージバンドからの選曲は少なめで新鮮でした。
まさかルーマニアモンテビデオがくるとは・・・
ご参加ありがとうございましたー!
・class_b0804さん(@class_b0804)
→http://d.hatena.ne.jp/k_turner/20100913/p1
子供騙しの猿仕事日記というブログを書いているclass_b0804さん。twitterで仲良くさせていただいています。
1,MAD3 / Devil Men
ガレージ・パンクなる音楽に開眼した切っ掛けは、私の場合間違いなくこのMAD3。
98年に彼らのライヴを初めて見た時に大きな衝撃を受け、その後3〜4年は都内で行われたライヴはほぼ追いかけた。
(中略)こんな私にしてくれた、最大の功労者であるMAD3には大好きな曲が沢山あって、とても絞りきれないが、ライヴでの定番であったことと、映像がカッコイイのでこの曲を選んだ。
95年にドイツでリリースされた7インチがオリジナルで、後に『GOD FUZZER』というシングルのコンピレーションにも収録された。
2,The Litter / Action Woman
ペブルスの1番のA面1曲目!この栄光の座が与えられるに相応しい傑作ナンバー。
イントロから唸りを上げるギターのフィードバックにしびれた(元を含む)青少年が全世界にどれだけいたことか。超有名曲だけにいろいろなバンドが取り上げているが、オリジナル以外ですぐに思い出されるのは、ドメニコドモランテ。
ライヴでよく演奏していたし、彼らのファースト・アルバムにも入っている。トクthe Dはあの頃から天才だった。
3,The Remains / Don't Look Back
ナゲッツで知った曲。64年にボストンで結成されたバンドで、66年にはビートルズの最後のアメリカ・ツアーに同行している。この曲は66年8月に発売されたシングルなので、恐らくそのツアー中にも演奏されたことだろう。作者は80年代に「At This Moment」で全米No.1ヒットを放ったビリー・ヴェラ。
リメインズ自体は商業的に成功を収めることなく、ほどなく解散している。この曲は彼らが残した4枚のシングルの内、最後のものだった。
4,The Choir / It`s Cold Outside
初めて聴いたのはペブルスのvol.2だった。ペブルス収録曲の中ではやや珍しい、マージービート風のポップなナンバー。リッケンバッカーと思われるカッティングとメロディアスなサビが心地よい名曲。後にボックスで出たナゲッツにも収録された。ペブルス、ナゲッツの両方制覇に敬意を表して。
この曲は67年に発表された彼らのデビュー・シングルで、地元クリーヴランドでNo.1を記録するヒットとなり、当時日本盤まで発売された。しかし後が続かず、70年には解散。メンバーは同じクリーヴランドのCyrus Erieというバンドのメンバーだったエリック・カルメンと共にラズベリーズを結成する。
5,Monks / Monk Time
神をも恐れぬ修道士のコスプレで、ノイジーでフリーキーな反復ビートを叩き出す彼らの実態は、ドイツに駐留していたアメリカ兵5人組。この曲は66年発表の唯一のオリジナル・アルバム『Black Monk Time』のオープニング曲。
冷戦下のドイツと言えば軍事的に重要な場所だったはずだが、兵隊さんがこんな気の触れたようなことをしていて大丈夫だったのか?と思うが、アメリカはおおらかな国なのだろう。
ガレージ・バンドは制服(スーツか革ジャン)を身にまとうものという常識をさらにエスカレートさせて、コスプレ姿で演奏した功績は大。音楽的にも、この反復ビートが後のジャーマン・ロック(ノイ!とか)に影響を与えたのではないかと想像すると楽しい。
6,The Mummies / Skinny Minnie
60年代のガレージにあった狂気の部分を現代に再現したのがこのマミーズ。悪ふざけを通り越しミイラ姿で演奏する露悪趣味と、荒削りなんて生やさしいものではない粗雑を極めた演奏は衝撃だったに違いない。私は完全に後追いだったので、その辺の凄さは想像するしかないのだが。
また90年代とは思えないローファイの極致のような音質でリリースされる音源は、ティーンジェネレイトやギターウルフなど、当時の日本のガレージ・シーンを牽引していたバンドに多大な影響を及ぼした。
この曲のオリジナルはビル・ヘイリーと彼のコメッツ。しかしマミーズが下敷きにしているのは、やはりソニックスのヴァージョンだろうなあ。90年代半ばには活動休止していたが、3年ほどに復活して今でも時々ライヴをやってるようです。
7,The Fuzztones / 1-2-5
マミーズの後で聴くといくらか小奇麗に聴こえてしまうが(笑)、85年の作品であることを考慮して欲しい。リバーヴだらけのドラムにシンセがバリバリの分厚いサウンドが普通だった時代に、こんな古式ゆかしい音を出していたことが素晴らしい。しかも曲はHauntedというカナダのガレージ・バンドが66年に残したヒット曲のカヴァー。
ファズトーンズは80年にニューヨークで結成されたバンドで、60年代のガレージを80年代に再現することがコンセプトだった。西海岸のペイズリー・アンダーグラウンド一派など、80年代のアメリカのローカル・バンドは守備範囲だったので、このファズトーンズも随分前から知っていたけれど、耳に馴染むようになったのは私がガレージを通過してからのこと。そういうことだったのか!と、膝を打ったのは10年ほど前だっただろうか。罪滅ぼしの意味も込めて選出。
8,The Cramps / TV Set
ファズトーンズと同じくニューヨークのバンドで、ガレージやサイコビリーの守護者だったバンドが、このクランプス。昨年ラックス・インテリアが亡くなってしまったために、バンドも活動を休止してしまったことが残念でならない。
センス溢れるカヴァー曲を選ぼうかとも思ったが、ここはオリジナルで。アレックス・チルトンのプロデュースで作られた、彼らのファースト・アルバムのA面1曲目に収められていたのがこの曲。
映像は97年のライヴで、この時のメンバーのまま翌年二度目にして最後の来日を果たしている。幸運にも私はその時のライヴを見ており、この曲が演奏されたことも覚えている。私の記憶に残るラックスは、この映像のままの、不埒で退廃で破滅的なパフォーマーだ。ガレージ的価値観を全身で表現していた人だった。
9,The Crawdaddys / I'm A Lover Not A Fighter
音だけ聴いたら誰もが60年代のイギリスのバンドだと思うだろう。これが70年代末のサン・ディエゴのバンドだというのだから恐れ入る。このバンドを知ったのは10年ほど前。初めて聴いた時は狂ってやがると思ったものだ。
この曲はキンクスが取り上げたことで有名なナンバー(作者はJoseph D. Millerというルイジアナのソングライター)。クロウダディーズのレコードは全編がこの調子で、オリジナル曲を含めて初期のキンクス、ヤードバーズ、ゼム、プリティ・シングスなどブリティッシュ・ビート・バンドの真似っこ大会。それを70年代末から80年代初頭にかけて行っていたというのが、パンク。例えば当時まだ活動中だったキンクスは、こういう音が出せるバンドではなくなっていたのだから、当のキンクス以上にキンクスらしい。初期のキンクスが持っていたガレージ風味をこよなく愛し、理解していたからそうなったのだと思う。
この曲を収録したクロウダディーズのファースト・アルバムはグレッグ・ショウが手がけたVOXXレーベルの第1弾でもある。
10,The Sonics / Psyco
最後は迷った挙句、エイヤっという感じで最もベタな曲。リトル・リチャードに代表されるR&Bサウンドを白人の力で押し切るとどうなるかの標本。ブリティッシュ・インベイジョン当時、イギリスのバンドに影響を受けてバンドを組んだ者が全米各地に無数に存在した。ソニックスも当然影響は受けていたのだろうが、イギリスのバンドを経由するのではなく、手元にあったR&Bをダイレクトに咀嚼したところが一味違う。その結果が血管の切れそうなシャウトであり、グルーヴ感たっぷりのサウンドである。
結果、ガレージ・パンクの名で呼ばれるビート感や狂気が最も純粋な形で抽出されている。ナゲッツは箱に入って仰々しい。ペブルスは数が多すぎて手が出せない。手っ取り早くガレージ・パンクを知るには、ソニックスのファースト1枚が最適なのではないだろうか。それを気に入れば、自滅覚悟で大海へ漕ぎ出せば良いし、合わないなあと思ったらあなたはガレージと縁がなかったということだ。ソニックスはリトマス紙の役割も果たすのである。
THE BAWDIESもソニックスのファンだと公言していると聞いた。そんなバンドが現代の日本で売れているのだから、まだ世の中も捨てたものではないと思う。
音楽評論をしてらしたそうで、今回のセレクトにもとてもナイスなコメントがついております。是非元記事でもご確認を。
IT'S COLD OUTSIDEとDon't Look Backは誰かがカバーしてて聴いたことありました。ミネソタかな・・・
ご参加ありがとうございましたー!
ということで以上が全参加者のセレクトです。意外にも結構youtube動画をリンクしてくれてる方が多くて非常に助かりました。
参加してくださった方々ありがとうございました!
もし次回やることがあったらその時もよかったらご参加くださいー。
それでは、これにて第一回ガレージ10、幕引きでございます。
ありがとうございましたー。