古地図と、女子高生 - ちづかマップ
裏表紙に惹かれて買った漫画。衿沢世衣子の作品は一度読みたいと思っていたのでちょうどよかったし、と自分を納得させ900円というB6コミックにしては比較的高価な単行本を購入。
尋ね人探偵を営んでいる祖父と孫の女子高生ちづかちゃん、その友人、デジタルに強い三四郎君が中心のお話。
序盤は古地図片手に、ちづかちゃんが三四郎君と人探し等探偵っぽいことをしてます。
出てくる景色や雰囲気が、どことなく和で素敵です。
文化を大切にしている感じ、といったらいいでしょうか。
お気に入りの回が二つあります。
書の話と、京都の話。
書の話では、書道博物館へ。
全然興味のなかったちづかちゃんも中村不折の龍眠帖を見て、この顔。
いいものをいいと感じられる、気がつける人はすごい。
興味のない分野からでも拾ってこれちゃうのはとても楽しいことだと思います。
おじいちゃんと三四郎君からいくら薦められても興味を示さなかった、「修悦体」も、実物を見ては。
アンテナ高く張ってるなーと思います。素直ー。
ちなみにこの修悦体。この漫画で初めて知りました。うーん、かっちょいいです。
もうひとつのお気に入り、京都の話では、おじいちゃんと三四郎君と京都に行くことに。
包丁を研ぎに出すのが目的だったのですが、いつのまにか御朱印集めが目的に・・・
御朱印というのは、神社やお寺で有償で書いてもらえる参拝の証のようなものです。
ハンコ押してもらって、寺社の方に筆で一筆書いてもらうのです。
最近読んだ「読経しちゃうぞ」にも出てきて、興味持ってたんですが、ちづかマップ見て集めたくなってきちゃいました。
せっかく東京に近い場所に住んでるんだし、寺社巡りでもしましょうかね。
ちづかマップ、和の文化を身近に感じさせてくれるほっこり漫画です。
ちょうど最近の興味のベクトルとガッチシはまっててドストライクでしたー。